Aboutセンター長のご挨拶

次代を担う若者を育てる場に。

1999年の「電⼦カルテ解禁」を⽪切りに、医療・医学分野の情報化は急速に進みました。しかし、まだ「情報技術が当たり前にある時代」の医療の姿は、我々の前に現れていません。それは、決して誰にもその姿が⾒えていないからではありません。事実多くの⽅が「情報技術のある未来の医療の姿」を語り、⽬の前の現実との差を嘆いています。「そこ」に居ないことを嘆き、批判が繰り返されているのだと思います。

DX(Digital Transformation)を成し遂げるには、⾃分⼀⼈だけが「そこ」に⾏けば良いわけではありません。点から点に⾶び移るのではなく、社会全体が地に⾜をつけて「そこ」に辿り着ける途を切り拓き、⼈々をそこに導いて初めて成し遂げられるものです。「そこ」がどこかを知り、⼩さな変化を計画的に順次起こしていく⼒を持つ⼈々が集うことが必要なのです。

京都⼤学医学研究科附属 医療DX教育研究センターは、志のある⽅々に「⼩さな変化を計画的に順次起こす」⼒を涵養し、「そこ」がどこかを語りあうことで、医療DXを導く⼈材を育成します。志のある産官学の皆様、「そこ」がどこかを語り合い、次代を担う若者を育てる場に、ぜひお集まりください。

医療DX教育研究センター センター⻑ ⿊⽥ 知宏
医療DX教育研究センター
センター⻑ ⿊⽥ 知宏